聖金曜日・主の受難の祭儀  2022年4月15日

    • 現在の主の受難の祭儀では信者の聖体拝領が行われますが、パンとぶどう酒は聖別されません。古来の伝統に従い、この日はミサがささげられない日と定められているからです。祭儀は、第1部「ことばの典礼」、第2部「十字架の礼拝」、第3部「交わりの儀」で構成されています。
  • 盛式共同祈願:通常のミサのときよりも荘厳なかたちで共同祈願が行われます。古代のローマ典礼では、このような共同祈願がふつうに行われていました。教会や教皇のためだけでなく、ユダヤ教、キリストを信じない人、困難に直面する人々のためなど、キリスト教以外の人々のための意向を含む十種類の意向が用意されています。司牧者はこれらの中からふさわしいものを選ぶことができます。また、重大な公の必要が生じたとき、教区長は、特別な意向を付け加える許可を与えるか、付け加えるよう定めることができます。
  • 十字架の礼拝:この式の起源は古く、4世紀のエルサレムではキリストの十字架の聖遺物への礼拝が、聖金曜日の午前中に行われていました。このような実践が、西方教会に伝えられ、しだいに典礼として定着しました。
  • 聖体拝領:前日の主の晩さんの夕べのミサで聖別された聖体が信者に授与されます。

 

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