年間第3主日A年 (マタ4,12-23)

「暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が射し込んだ。」マタ4,16

人間が幸せを求めても、この幸せへと導く道を見出すことができなければ、幸せへ向って歩むことはできないというのは、当然でしょうし、この人は暗闇の中に生きていると言えるでしょう。

イエス・キリストは、ご自分の言葉と生き方によって永遠の命への道、すなわち、父である神との愛の交わりという、永遠に続く至福への道を示してくださいました。その意味で、イエス・キリストは光としてこの世に来られ、私たちの暗闇を照らしてくださったと言われているのです。

キリストの光は、最高の幸福への道を照らしてくださると同時に、この道をふさぐもの、この道を歩むのを妨げるものも照らし、つまり私たちの罪や不健全な執着を明らかにし、私たちの心の暗闇を照らしてくださいます。ですから、キリストの光は、人間の心の中で大きな喜び、希望と感謝を起こすだけではなく、不安、恐れ、違和感などのような嫌な気持ちをも起こす可能性もあるのです。

私たちは、最高の幸福への道を知るだけではなく、実際にこの道を歩み、その目的に辿り着きたいならば、イエスの教えのありがたい部分だけではなく、その全体を受け入れて、それを実行しなければならないのです。

私たちはイエスに信頼して、イエスに従って、イエスと共に生きることによって、 あらゆる罪や執着から解放されて、イエスと同じように父である神の愛と命、何よりも素晴らしく輝く神の栄光にあずかり、この世が与えることのできない喜び、平和と幸福を味わうことができますように祈りましょう。

 

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